寅次郎ノート

寅次郎の備忘録

ポジポジ病

ポジポジ病の6つの原因と対策

 

1. 毎日10pips取ると目標を立てている

対策:毎日のトレード目標は、金額やpipsなどの結果ではなく、「ルールを守れたトレードができたかどうか」などのプロセスを目標にする。

 

2.チャートを眺めているだけの時間はもったいない!

対策:長時間チャートを監視しているのはストレス!息抜きをしたり、トレードの本や過去チャートでFXの研究をするなど、トレードの待ち時間を有意義に使う。

 

3.トレードに刺激を求めている

対策:実はトレードはかなり退屈で、自分が決めたルールやトレードプランに沿って淡々と実行する単純作業にすぎません。根拠のあるトレードを1つ1つ積み重ねていく根気強さが求められます。チャートを長時間見るのが苦痛な場合、大きな時間軸でトレードして、チャートを見る時間を減らす。

 

4.負けトレードによる損失を早く取り戻したい
対策:損切りになったとき、すぐにその損失を取り戻したいと考えていませんか?損切り直後は不安や恐怖に感情が支配され、いいトレードができません。衝動的にエントリーをして損失を大きくしまうことが多々あります。冷静さを欠いたら、一度トレードを休みましょう。

 

5.お金に対する執着心が強い

対策:大金を稼ぎたいという欲望でチャートを見ると、全ての値動きがチャンスに見えます。1回1回のトレードでの勝ち負けに一喜一憂しているなら、お金に対する執着心が強まっています。小額資金でトレードして冷静さを取り戻すことが大切です。平常心を取り戻すまで、ロット数を通常の10分の1でトレードして、1回のトレードでの利益や損失を小さくする

 

6.稼げるチャンスを逃したくない
すべての値動きを取らないと気がすまない、大きな動きを取り逃がすとものすごく悔しいと感じていませんか?すべてのチャンスにエントリーすることはできません。ブレイクアウトやトレンドが発生してもタイミングが合わない場合は、エントリーせずに見送ることもあります。トレードチャンスを見逃したとき、稼げるチャンスを逃した焦りから相場を追いかけて、無理やりエントリーするのは危険!ブレイクアウトやトレンドの終わりを掴まされて損切りになることが多いです。

 

※マイルドな治療法


あなたは下の項目に心当たりがありますか?

・自分がエントリーすべきポイントを理解していない
・いつもエントリーする根拠があいまい
・自分の手法を確立していない
・目の前のチャンスに飛びついてしまう

 

当てはまる方は、次の4つを実践してみましょう。

 

1. 1~2年分(トレードサンプル数は100以上)の過去チャートでバックテストして、期待値がプラスの手法を開発する

手法がないと、一貫性のあるトレードはできません。

明確な手法ルールを構築することで、エントリーすべきポイントと手を出すべきでないポイントをはっきり区別することができます。

思いつきや感覚に頼ったトレードをしている方は、ポジポジ病になりやすいです。客観的・機械的にトレードができるように、手法のルールを厳密に作りましょう。

 

2. 自分の手法のルールを紙に書く

手法のルールを紙に書くことで、曖昧さがなくなります。曖昧さがあると、自分を正当化して微妙なチャンスにも手を出してしまいます。

また、トレードルールのチェックリストを作成することもおすすめ。チャックリストは、ミスを予防しリスクを減らすのに役立ちます。

 

3. 1日のトレードを始める前に手法のルールを確認し、イメージトレーニングをする

エントリーや利食い損切りをしている場面をイメージしましょう。

ポジポジ病の方は特に、エントリーを見送る場面や手を出すべきでない場面をイメージすることが効果的。

脳は「実際のトレード」と「頭の中で描いた想像上のトレード」を区別できません。そのため、イメージトレーニングを重ねることで、実際の場面でもエントリーを見送るなど、正しい行動が自然とできるようになります。

 

4. 事前にトレードプランを複数立てる

「エントリーするシナリオ」と「エントリーを見送るシナリオ」を事前に作りましょう。そうすれば、エントリー直前になってエントリーして良いのか慌てることがなくなります。事前に立てたトレードプランに沿ってエントリーするかしないかを判断するのです。

 

※ポジポジ病を治す劇薬

・トレード回数の上限を1日1回にする

・その日のトレードが終わったら、ルールを守れたトレードができたかを評価する

・1週間(5日間)で○が安定して4~5個になるまで、①の条件でトレードを繰り返す

 

「1日1回しかトレードできない」というのは精神的に辛いですが、ついついエントリーしてしまう癖を矯正するのに効果的です。この制約下でトレードを繰り返していると、お金を稼ぐことではなく、「ルールを守ったトレードができたこと」に満足感を得るようになります。そしてこの価値観が身につくと、無駄なトレードが減り、規律のあるトレードが一貫してできるようになります。

 

※ポジポジ病の再発予防策

 

ポジポジ病の再発予防には、自分のトレード回数の目安を把握することが大切。トレード回数が自分の目安を超えている場合、オーバートレードしており、ポジポジ病が再発している可能性が高いです。

ただちにトレードをストップし、原因の特定及び対策をしましょう。またポジポジ病の再発防止のために、1週間ほど1日のトレード回数の上限を1回にするのがベストです。

 

トレード回数の目安は、トレードスタイルによって異なります。

各トレードスタイルでのトレード回数の目安
スキャルピング:1日数回~20回
デイトレード:1日数回 (トレードない日もあり)
スイングトレード:週数回

 

もしあなたがデイトレーダーで1日10回以上エントリーしているなら、トレードのしすぎです。

 

以上FXのポジポジ病を克服する『劇薬』【覚悟のある方のみ】 (manabu-blog.com)より。